建築業界でも進むICT化

ICTとは、IT技術の中の情報共有やコミュニケーション技術を指す言葉です。現在さまざまな分野でICT化が進められており、建築業界でも同様の動きが見られています。

建築業界におけるICT化とは、映像システムを活用した遠隔的な業務指示やタブレットなどを使用した図面などの確認があげられます。例えば、ICT化が進む前は、わざわざ事務所と現場を行き来しなければ指示が通らなかったことが、映像や通信機器が発達したことにより、遠く離れた力でもまるで現場にいるような感覚で支持を出すことが可能となったのです。

なぜ建築業界にICT化が求められるようになったかというと、そこには人材不足の問題が大きく関わっています。少子高齢化が進む日本において、建築業界の人材不足はとても深刻な状況となっています。業界内では高齢化が進んでいるにも関わらず、若い世代が就職先として建築業を選択しないというのが大きな原因です。

建築業界で仕事をすることは重労働であるというイメージが強いため、可能な限り従業員の負担が減るような働き方を考える必要がありました。そこで大活躍したのが、ICT技術です。IT技術を上手に組み込むことによって、従来かかっていた手間が大幅に削減され、従業員の負担が軽減されるという効果をもたらしました。

他にもIT技術を駆使した仕事は、スマートなイメージを与えるため、従来の建築業にまつわる悪いイメージの払拭にも役立っています。今後さらにICT化が進んでいけば、より効率的に仕事の効率化が進み、生産性も上がっていくでしょう。